「消火器にかかる予算について」
消火器にかかる予算
マンションや団地には各階に備え付けの消火栓のほか、消化器が置かれています。この消化器は、基本的に滅多なことがない限りは利用しませんが、利用しないから永続的に使えるというわけではありません。
■消化器の賞味期限
消化器にも賞味期限のようなものがあります。例えば、建築後から10年前後のマンションの場合では、1回は消化器の全面入替えが発生しますので、その際の予算の確保は必ずしておく必要があります。
この消化器の耐久年数等については、消防法でも記載があります。
■具体的な耐久年数
例えば、消化器については製造物責任法により、これまでの消化器を使った事例やメーカーの安全基準データに基づき、耐用年数を8年としていましたが、消化器の規格改定に伴い、業務用の消化器といった、マンションなどで使用するものは耐用年数から使用期限に変わって8年、住宅用の消化器も使用期限に変わり、5年となりました。
■マンションに設置する消化器の本数
マンションや団地の規模にもよりますが、世帯数が80世帯程度の中規模マンションの場合、消化器の本数も50本前後になります。
これらの消化器を更新できる程度の予算についてはマンションの築年数が経過する毎に予算の積立をしておく必要はありますし、一括で更新する場合には、大枠としては100万円から200万円程度の予算は必要です。
■消化器以外の消防設備の点検
消化器の更新はマンションの理事会や住人による承認が必要となりますが、通常のマンションにおいては、各部屋に火災報知器とスプリンクラーが設置されてこれらの火災報知機を定期的に点検しておくのは、居住者の義務になります。
火災報知器の点検時の期間中には必ず居住者立会いのもと、点検をするように住人には意識づけをしておく必要があります。
■消防設備の点検を義務付けるには
中には火災報知器の点検に非協力的な住居もないとは言えません。
その場合には有事の場合において理事会の権限において立ち入りができるようにマンション細則の見直しが必要となりますので、住居のマンションがどのような細則であるか、確認をしておきましょう。
■まとめ
マンション全体で有事の為の備えとしての消火器の備えや火災報知器の点検などにおいて、優先して戸々の住人に行ってもらうよう理事会でも考えることが重要となります。
そして、マンションならではの防災の備蓄として、「災害時・緊急時用 救助工具Lセット 22点収納」というようなものも備えておくと良いでしょう。
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